景気動向調査
JACTIM調査委員会では、会員企業がマレーシアの景気動向をどのように捉えているのかを調査することを目的として、年に2回、会員企業のご協力を得て、アンケート調査を行い、調査結果を報告書として取り纏めております。最新(第47回)の調査結果の概要は以下の通りです。皆様の企業活動の参考にお役立て下さい。
なお、集計データを含む報告書は全会員専用ページの「アンケート」に掲載しています。非会員へはRM10で販売してますので事務局までお問い合わせください。
第47回景気動向調査の概要 NEW!!
1.調査実施期間: 2008年11月〜2009年1月
2.対 象: 565社(全会員)
3.回答数:218社
4.回答率 38.6%
5.回答企業の内訳
| |
第1工業部会 |
35社 |
| |
第2工業部会 |
54社 |
| |
第3工業部会 |
64社 |
| |
建設部会 |
11社 |
| |
その他 |
54社 |
| 第1工業部会 |
食品、繊維、木材、パルプ、紙、化学、ゴム、窯業、包装材、家具、文具、玩具、スポーツ用品等 |
| 第2工業部会 |
鉄鋼、非鉄金属、金属製品、機械、輸送用機器、精密機器、プラント等 |
第3工業部会
その他 |
電子・電機等
貿易部会、金融部会、流通サービス部会の合計 |
<結果総括>
今回の景気動向調査は、サブプライム問題が収束しないながらも、マレーシア経済自体は比較的堅調に推移していた昨年6〜8月の前回調査に続き、同問題が世界経済に激震を与え、マレーシアもその例外ではないことが確認されつつあった昨年11月〜本年1月にかけて実施された。マレーシアの実質GDP成長率は昨年の第2四半期以降、+6.3%、+4.7%、+0.1%と急速に減速し、2008年年間の成長率も前年の+6.3%から+4.7%へと鈍化した。
サブプライム問題は遂に米系大手名門投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻という形で爆発し、世界中を「100年に一度の不況」と恐れさせる事態に至らしめた。株式市場は暴落、ニューヨークダウは昨年6月の12000ドルから下落し、11月には9000ドル、本年1月には8000ドルを、各々割り込んだ。日経平均も同じく14000円から11月には8000円を下回る急落となった。斬かる状況下、各国中央銀行は競い合うかのように政策金利の連続引き上げに踏み切り、12月に入ると米国は史上初のゼロ金利政策を導入した。原油価格も景気悪化に呼応して下落し、12月にはバレル32ドルと5年ぶりの安値をつけた。株価指数が800台前半まで落ち込んだマレーシアでもリンギットは売り圧力に晒され、8月末の3.39から2年振りの水準となる3.64まで安値が進行した。
前回調査結果は、既に米国の景気低迷がマレーシア経済にも波及することを懸念した厳しい見方を示すものとなっていたが、今回の調査結果では、世界的な景気後退がいよいよ現実となり、「直近」/「先行き」とも過去に例を見ないほど厳しい見方に傾いたものとなった。以下、7つのポイントに総括する。
@業況判断/売上/利益率は、何れも「直近」が大幅悪化したことに加え、「先行き」は更なる悪化を示唆。
A利益水準/従業員数/資金繰りの「先行き」は、各々赤字/過剰/苦しいに反転。
Bインフレが沈静していることもあり、製商品価格/仕入れ価格は「直近」/「先行き」とも下落の回答が増加。
C在庫水準/生産・営業設備は、「直近」/「先行き」とも過大/過剰。
D設備投資は「直近」こそ辛うじて積極的に留まったものの、「先行き」は消極的に転落。
E経済成長予測は、+3%以下を見込む企業が増加し、平均値は+3.2%と前回の+4.5%から大幅に低下。
F経済成長予測影響因子では、地域別で米国が5期連続の首位となる一方、日本が3位に浮上。石油価格は、原油先物価格が急落したことから、調査開始後初めて「若干の影響有り」の回答が最多。
なお、今回の調査では、回答方法の簡便化が奏功したものと思われ、多くの会員企業から回答を得ることが出来た結果、回答率が前回の24.4%から38.6%へと大幅に上昇した。回答頂いた企業に感謝するとともに、次回以降も引き続き信頼性の高い結果を得るために、今回同様のご協力を賜りたい。
|