| 主要経済統計解説 NEW!!
2011年2月現在
(在マレーシア日本国大使館商務官/JACTIM参与 福地 真美)
2010年11月22日、2010年第3四半期のマレーシア経済概況が発表された。
2010年第3四半期の実質GDP成長率は、前年同期比+5.3%で、第1四半期の+10.1%、第2四半期の8.9%と比べて減速した。
1.供給面(生産:産業別)
供給面では、鉱業を除く分野でプラス成長を記録。製造業とサービス業が成長を牽引しているが、製造業は第1四半期、第2四半期に比べると大きく減速した。
(1)農業
成長率は前年同期比+2.7%。前期に引き続きプラス成長を継続。
成長の主な要因は、畜産業(+10.9%)、漁業(+7.5%)、野菜・果物等のその他農業(+7.9%)、オイルパーム(+3.5%)。
(2)鉱業
成長率は前年同期比−1.0%とマイナス成長。天然ガス生産業(+7.2%)はプラス成長だったが、原油(−4.2%)とコンデンセート(−14.5%)がマイナス成長。
(3)製造業
成長率は前年同期比+7.5%。第1四半期及び第2四半期に比べると成長は減速。
主な要因は電気・電子産業(+8.7%)と、輸送機械業(+9.3%)、石油・化学・ゴム製品等(+5.7%)の成長によるもの。
(4)建設業
前年同期比+2.8%とプラス成長を継続しているが、前期(+4.1%)に比べさらに成長は鈍化。
(5)サービス業
成長率は前年同期比+5.4%と前期に続き比較的高い成長となった。
セクター別に見ると、卸・小売業(+5.7%)がこれまでに比べてやや成長が減速したものの、金融・保険業(+6.4%)は比較的高い成長を記録。
また、携帯、ブロードバンド、3Gサービス等の要因により通信(+9.1%)は第2四半期よりも高い成長を記録。不動産・ビジネスサービス業も+6.2%と第2四半期を上回る高成長。輸送・倉庫業についても、安定した旅客の業績に支えられ、+5.5%の成長を記録。
2.需要面(消費・投資)
最終消費支出は前年同期比+3.5%と第2四半期(+7.7%)に比べて減速したが、民間消費が+7.1%と引き続き成長を牽引している。
機械・機器分野や輸送機械分野に支えられ、総固定資本形成も、+9.8%と高い成長を維持。
3.貿易(輸出・輸入)
輸出は+6.6%成長となり、第2四半期(+13.8%)に比べると大きく減速。食料品以外は成長が減速したことによる。輸入については、資本財・中間財の増により+11.0%成長と比較的高い伸びだが、第2四半期(+21.9%)よりは減速。
4.物価
第3四半期の消費者物価指数(CPI)は+1.9%。主因は、食料・非アルコール飲料の価格上昇(+2.9%)によるもの。
|